IMA方式でコスト削減

材料結合という“ことば”を知っているだろうか?
ダイカスト新聞の第1044号に掲載されたIMA方式
の特殊ダイカストは、昨年秋のダイカスト工業展以来
ちょっと注目を浴びている技術だ。
IMAとはInjected・Matal・Assembly=金属注入部品結合方式
の略語で、専用マシンを使い金属・非鉄金属・セラミック・ガラス・紙・
プラスチック・合成ゴム・などの多様な材料を注入金属(亜鉛合金)で
材料結合する特殊ダイカスト法である。
従来の部品結合方法より部品を
精密に組み合わせ、デザインインを
自由に出来るのが特長だ。
写真のギヤを例に取ると、精度の高い
ギヤをファインブランキングプレスで
製作し、別途製作した軸と共に、パーツ
フィーダーを介してマシンの型へ装着する。
この結合部に亜鉛を注入することで二つの
部品を高い金型精度で結合する。
直角度・同軸度も型自体が検査器として
                      機能して保証する。

また、注入された亜鉛も糊材としてだけ
ではなく、ピニオンギヤとしての機能を
十分果たしている。亜鉛ダイカストのギヤ精度
の高さは知られているところだ。
小型モーター、複写機等のメカ部品など用途開発
のイメージが膨らんでくる。






                         

インサート成形というのは以前からあったが
有人であったのでコストが“高い”と言うイメージ
があった。
このカナダのフィシャー社のIMA専用マシンは、
無人全自動なのでコストパフォーマンスも高い。
国内代理店のエーケー産業は、マシンの販売と
加工の受注も受けるとのこと。
亜鉛ダイカストの限界に一石を投じた、
  Hybrid Technologyだ!