今回も開発関係の技術者のお役立ち講座です。
■小ロットのプレス鈑金加工に高価な金型代を掛けていませんか?
■金型を持っている従来機種からマイナーチェンジなどの時、
新規に金型を起こすのはもったいないと感じた時はありませんか?
■製造中止になって久しい鈑金モノ、どうしても補修部品として製造しなければ
ならない。でも金型を廃却してしまった!
■新規金型を起こしてイザ量産、取り付け部品が変更になって金型を改造しなければ
ならない。でも時間が無い。
こんな時に役立つのが、今回ご紹介する「NCシボリ鈑金」です。
@写真上は金型でプレスした形状。
A写真下は、中央の凸突起部分を
「NCシボリ鈑金」方案で追加工。
工程別に見てみると、
この部品に、凸突起を付けたい!
NCシボリ鈑金方案で、この通り。もちろん塗装などは剥げてしまうので、再塗装。
イメージは次の映像でご覧下さい。
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小ロットの新規品には、うってつけの工法です。
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◆今まで鈑金と言うとついて回るのが、溶接。
この工法なら、溶接を極力減らせる。皆無に出来る。
従って、溶接の信頼性を問われる箇所や、メッキ液残留
による腐食などの心配から解き放たれる。
鈑金加工の職人技と、独自の積層型の技術と、本型不要の絞り加工「ダイレクトフォーミングの技術が融合。
「シボリ鈑金」という新ジャンルを発信。
★1つ1つ絞り上げていく技術なので大量生産には向いていません。
以下のような場合に効力を発揮します。
1.特注品だがデザイン、機能上、シボリ形状がほしい。本型は作れない。
2.設計変更が考えられるので、まだ本型は作りたくない。
3.顧客の動向をみてから本型の制作を考えたい。
4.開発費を最小でシボリ形状がみてみたい。
5.開発費最小で何回かトライしてみたい。
6.開発費を抑えたい。
7.試作だがシボリ強度をみたい。
8.小ロットだが「シボリ鈑金」の新技術を試してみたい。
9.既存の鈑金部品にシボリ形状を追加工したい。
10.すでに廃却してしまった金型シボリ製品・部品を再現しなければならない。
11.既存のプレス型では「絞れない」と思われる形状の場合。
12.2つ以上の部品をシボリ形状で一体化してみたい。
★垂直絞りは出来ません。25度のテーパー付の深絞りになります。
★平板をシボリ上げる技術なのでシボリフランジ(ふち)は残ります。
鈑金物の絞り加工に最適技術。
★最大シボリ深さ; 300mm
★最大ワークサイズ 1,000mm×800mm
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材質 | 板厚(mm) |
ステンレス | 0.1〜1.5 |
鉄板 | 0.3〜2.0 |
ボンデ鋼板 | 0.3〜2.0 |
アルミ | 0.3〜4.0 |
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久々にプランナーお勧めマークを付けておこう!
★★★★
「溶接を嫌う外観の取り付け台やメッキ用のトレーなど応用範囲は広い」
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