分
類 | 種別 | 適用素材 | 説明 |
鉄
系 |
銅
系 |
ア
ル
ミ |
ニ
ッ
ケ
ル |
ス
テ
ン
レ
ス |
マ
グシ
ネ
ウ
ム | 説明文 |
メッキ厚 μ | 耐磨耗 | 耐食性 | 外観 |
硬さ HV | コスト (円) | 接触抵抗 | 使用例 |
電
気
メ
ッ
キ |
一般
ニッケル | 優 | 優 | 可 |
不
可 | 可 |
不
可 | 化学Niの出現までは、メッキの王様だった。 |
3〜8 μ | ○ | ○ | 無・半光沢の白色 |
200〜300 | 30〜50 | △ | 内部部品 |
光沢
ニッケル
| 優 | 優 | 可 |
不
可 | 可 |
不
可 | 一般Niより平滑で光沢がある。 |
3〜8内部
5〜10準外観
10〜15外部 | ○ | ○ |
白色光沢
|
300〜400 | 30〜60 | △ | 小さい外観部品 |
黒色
ニッケル | 優 | 優 | 可 | 優 | 可 |
不
可 |
一般ニッケルの上に1μの黒Niを乗せる。両者を含めて
黒色ニッケルメッキと言う。但し、銅系は黒Ni1μのみで良い。 |
一般Ni+1μ | × | △ | やや茶系の黒色 |
200〜300 | 一般Ni+5〜10 | × | 光学系の反射防止 |
一般
クローム | 優 | 優 |
不
可 | 良 | 可 |
不
可 | メッキ厚の均一性は良いが付き回りが悪い。ピンホールが生じやすいので、下地に一般ニッケルを付けた方が良い。 |
3〜8 μ | ◎ | △ | 白色光沢 |
400〜600 | 30〜60 |
×
1.5〜2Ω |
外観部品
耐磨耗性を要求
される部品 |
硬質
クローム | 優 | 優 |
不
可 | 良 | 可 |
不
可 | 平準面で耐磨耗性を必要とする部品に向いている。 |
5〜10 μ | ◎ | ◎ | 白色光沢 |
600〜1000 | 一般クロムの2〜3倍 | × |
圧延ローラー
モールドやプレスの金型 |
黒色
クローム | 良 | 優 |
不
可 | 優 | 可 |
不
可 | 鉄鋼部品は必ず一般ニッケルを下地に施す。チタン、パーマロイ部品には最下地に化学ニッケルを行いその上に一般ニッケルを施してから処理する。 |
0.2〜0.5μ | × | ◎ | 黒色 |
− | 60〜100 | × | 外観、反射防止 |
一般
ニッケル
クローム | 優 | 優 | 可 |
不
可 | 可 |
不
可 | 普通、クロムメッキと呼ぶのはこの処理。耐磨耗性、外観の美しさが特徴 |
外観 5〜10
内部 3〜8
(クロム層は0.5〜1) | ◎ | ◎ | 白色半光沢 |
400〜600 | 30〜60 |
×
1.5〜2Ω | 外観、耐磨耗 |
光沢
ニッケル
クロム | 優 | 優 | 可 |
不
可 | 可 |
不
可 | 光沢Niメッキ処理後、一般クロームメッキを施す。 |
5〜7
クロム層0.5〜1 | ◎ | ◎ | 白色光沢 |
400〜600 | 30〜60 | × | 外観部品 |
亜鉛
メッキ | 可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 亜鉛ダイカストの防錆としてクロメート処理して使用する。 |
7〜12 | × | × | 白色半光沢 |
〜100 | 8〜12 | △ | 余り使用されない |
有色
亜鉛
クロメート | 優 | 良 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 耐磨耗性が低く、カジリが出やすい。 |
5〜10
クロメート層は1μ以下 | × | ○ | 褐色 |
〜100 | 8〜12 | △ | 内部部品・下地 |
黒色
亜鉛
クロメート | 優 | 良 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 下地に亜鉛メッキをおこなってから、クロメ処理を行う。 |
5〜10
クロメート層は1μ以下 | × | △ | 黒色 |
〜100 | 10〜12 | △ | 光学部品・黒ビス |
脱色
亜鉛
クロメート | 優 | 良 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | ユニクロと呼ばれているメッキ。 |
5〜10
クロメート層は1μ以下 | × | △ |
青味を帯びた
光沢 |
〜100 | 8〜12 | ○ | 光学部品・白ビス |
銅
メッキ | 優 | 良 | 可 |
不
可 | 可 |
不
可 | 必要により、ニッケルメッキの下地に使用される。 |
30〜50 | △ | × | 朱色 |
100〜200 | 低い | ○ |
電気部品・プリント
基板 |
金
メッキ |
不
可 | 可 |
不
可 | 優 | 可 |
不
可 | 接触抵抗が最も低く半田付製も良い。通常は下地に一般Niメッキ。 |
1〜3
(金層は0.5〜1) | △ | ◎ | 金色 |
60〜70 | 高い |
○
0.3mΩ | 電気接点、装飾品 |
銀
メッキ |
不
可 | 優 |
不
可 | 良 |
不
可 |
不
可 | 通常は下地に一般ニッケルメッキを施す。大気中で変色し接触抵抗が上がるので接点としては使用できない。 |
5〜7
(銀層は2〜5) | △ | × | 銀色 |
60〜140 | 高い |
○
0.4mΩ | 導波管、高周波部品 |
ロジウム
メッキ |
不
可 | 可 |
不
可 | 優 | 可 |
不
可 | 耐磨耗性は金より良いために、接触圧の取れる摺動部に向く。 |
1〜3
(ロジウム層は
0.5〜1) | ○ | ◎ | 白色光沢 |
600〜850 | 高い |
○
0.8mΩ |
電気部品
高速摺動部品 |
錫
メッキ | 良 | 優 |
不
可 | 良 |
不
可 |
不
可 | 融点が低いので半田付性が良い。端子等の膜厚は7〜9μ。 |
1〜3 | △ | ○ | 白色光沢 |
40〜60 | 低い | ○ | 電気部品 |
化
学
メ
ッ
キ |
化学
ニッケル | 優 | 可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | メッキ厚の均一性が良い。メッキの付き回りが良い。ピンホールが少ない。 |
3〜6 μ | ◎ | ◎ |
黄色を帯びた
白色光沢 |
400〜500HV | 34〜40 | × | 最も多用されている |
黒色
化学
ニッケル | 優 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 鉄鋼部品の下地に化学ニッケルを行い、その上に黒色Niメッキをした |
3〜6 μ | × | △ | 黒色 |
200〜300 | 化学ニッケル+10〜15 | × | 光学系の反射防止・塗装下地 |
陽
極
酸
化
処
理 |
一般
アルマイト |
不
可 |
不
可 | 優 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 素材の合金添加物によって、色々な色調を帯びる。 |
5〜15 μ | ◎ | ◎ | 白色 |
350〜450 | 30〜35 | × | 構造部品 |
黒色
アルマイト |
不
可 |
不
可 | 優 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 一般アルマイトを黒染色したもの、A5056が最も黒がでる。 |
5〜15 μ | ◎ | ◎ | 黒色 |
350〜450 | 30〜35 | × | 外観部品 |
艶消し
アルマイト |
不
可 |
不
可 | 優 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 表面を化学エッチングした後にアルマイトを処理したもの。 |
5〜15 μ | ◎ | ◎ | 艶消し白色 |
350〜450 | 30〜35 | × | 外観部品 |
艶消し
黒色
アルマイト |
不
可 |
不
可 | 優 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 素材の合金添加物によって、色々な色調を帯びる。 |
5〜15 μ | ◎ | ◎ | 艶消し黒色 |
350〜450 | 30〜35 | × | 反射防止 |
光沢
アルマイト |
不
可 |
不
可 | 優 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 化学研磨後のアルマイト処理として使用。 |
5〜15 μ | △ | ○ | 白色光沢 |
350〜450 | 30〜35 | × | レンズマウント・工具 |
硬質
アルマイト |
不
可 |
不
可 | 優 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 膜厚が厚くなるほど、アルマイト表面にクラックが入るので注意。 |
25〜70 μ | ◎ | ○ | 白色 |
400〜500 | 高い | × | 機能部品 |
化
成
処
理 |
鉄鋼
燐酸塩処理 | 優 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | パーカーライジング・ボンデライジング等処理材の違いで各種方法がある。 |
1〜1.5 μ | × | △ | 光沢のない灰色 |
− | 低い | △ | 塗装下地 |
アルミ
化成処理
アロジン |
不
可 |
不
可 | 優 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
アルミ表面にクロメートの皮膜を生成させる方法。
無色(白色)アロジン#1000、有色(黄色)アロジン#1200 |
0.2〜0.5 | × | ○ | 無色から黄褐色 |
− | 低い | △ | 塗装下地・アルミDC |
亜鉛
ダイカスト化成処理
|
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 亜鉛ダイカストに使用。クロメートの皮膜を生成させる。 |
0.2〜0.5 | × | ○ | 黄褐色 |
− | 低い | × | 塗装下地・亜鉛DC |
鉄鋼
黒着色 | 優 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 僅かな傷があると錆びやすく、耐磨耗、耐食性が失われる。 |
0.2〜0.5 | × | × | 光沢のある黒色 |
− | 低い | △ | 内部摺動部品 |
ステンレス
黒着色 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 優 |
不
可 | 柔クロム酸沸騰(艶消)アルカリ沸騰法(光沢)等の処理法がある。 |
0.2〜0.5 | ○ | ○ | 黒色 |
− | 低い | × | 外観・反射防止 |
マグネ
防食
クロメート |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 優 | 鍛造、鋳造品の一時的な防蝕をするために使用。 |
0.2〜0.5 | × | ◎ | 黄赤色又は金色 |
− | 低い | × | 仮防錆・塗装下地 |
マグネ
防食
亜セレン |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 優 | 耐食性に優れ、塗装下地に良好である。 |
0.2〜0.5 | × | ◎ | 褐色又は暗褐色 |
− | 低い | × | 仮防錆・塗装下地 |
マグネ
防食
ダイクロメート |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 |
不
可 | 優 | 耐食性に優れ、塗装下地に良好である。 |
0.2〜0.5 | × | ◎ | 黄褐色 |
− | 低い | × | 仮防錆・塗装下地 |