三次元測定・検査、その他測定/解析の受託
金型のイニシャル測定。治工具・型の経年変化、校正。量産に向けての工程能力調査。トラブル解明の為の計測
元都立高専で計測の実技指導したスタッフが、ものづくりをサポートする為の「三次元測定とは」を進化させます。
三次元測定・検査
・イニシャル測定;金型完成後、現物の図面照合測定。
量産開始時などの初期品測定。
・経年変化測定 ;4D測定と名付けた、時間軸を加味した測定。
イニシャル測定時のデーターと比較し、型の摩耗/変型特性を解明。
その結果を基に、金型の寿命を推定する。「あと何万ショットで」
「あと何ヶ月」で部品が公差よりオーバーし不良に転じる予測をする。
別名、エージング測定というトラブル回避、新型予算計上に有効な測定。
※この4D測定を怠ることが「データー偽装につながる」そして、企業倒産
などへの転落の道を歩むこととなるので、甘く見てはいけない。
・工程能力測定 ;イニシャル測定は、往々にして出来の良いものを選りすぐって測定に回す
ことが多い。金型費の売り上げを早く上げたいという心理が働くからだ。
ダイカストやインジェクション成型などの溶湯加工の場合、射出スピードや
圧力、溶湯温度などの成形条件を調整することで凝固後の製品の寸法を調
調整することが可能に成るからだ。
ここで気を付けないといけないのが、その時の「成形条件」が一般的な
社内の成型条件から逸脱して設定されていた場合だ!
作業マニュアルにしっかり書かれており、マニュアルが徹底されている
現場であれば良いが、5Mのお久しぶりねや作業者の交代など変化が生じ
ると、「何時もの社内一般的条件」でセッティングされてしまい不具合を
発生してしまうことが多々見られる。
イニシャルのデーターやサンプルを基に、後の組立工程を段取りしている
と、とんでもないトラブルを引き起こすこととなる。
これを回避するため、量産前に数ロットの生産を事前に行い、数十個の製
品の抜き取り検査を行いバラツキを確認する調査が工程能力測定である。
・トラブル解明測定;万全を期していてもトラブルは起きるもの。
図面との比較はもちろん、4D測定でトラブル品の現状認識をする。
※弊社では「町医者診断」として、三次元測定機による外形の変化をみる
「外科測定」と、内部を判定する「内科測定」で、メーカーが思い当た
らないトラブルの解明をお手伝いしている。
・偽装データー診断測定;海外・国内の生産品で測定データー付きで「合格」だから安心!?
ISOを取った企業だから安心!?
輸入品や国内からの調達品を添付されたデーターを比較測定を行い
仕入れ先企業の「信頼性を第三者評価」する測定です。
以前は海外製の品物とデーターを持ち込まれる企業が大半でしたが、
最近は国内製のデーターを診断する場面が増え、嘆かわしい限りと
感じています。
ただ、意図的ではなく測定員の技能が足りない場面も多々見受けられ
ますが、それもそれで困ったものです。
高専の教え子でないことを祈ります。
設備・機材について
接触式三次元測定器
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非接触式三次元測定機
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ソフトウェア
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検査・測定用のソフトウェアです。3D CADの図面とスキャニングデータを重ね合わせ、偏差を数値とビジュアルで表しますので一目で確認することが出来ます。 | |
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またレポートも分かり易くて見やすいフォームで提出させていただきます。 | |
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3Dデジタイザーやレーザーヘッドで読み取ったデータを処理します。スキャン画像は点群データですのでメッシュ化し、補正をしてCADで読み込めるデータに加工します。 | |
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三次元(3D)の図面を描くCADソフトです。 |
面粗さ測定
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表面の粗さを測定します。 小型なので狭い場所の測定も可能です。 |